スクワットで肩こりが楽になると聞いて、あなたはどのように感じますか?
いやいやそんなわけ…と思いながらも、「どうやってスクワットで肩こりを解消するのだろう」と少し気になったなら、最後まで是非目を通してみてください。
本日のお客様
健康・体型維持を目的に、月2回のペースで1年半通ってくださっている30代女性のお客様。
この日は、店に着くなり「トレーニング終わりに鍼をうってもらってもいいですか?」と、普段よりも肩こりがひどいご様子。
普段のデスクワークに加えて最近編み物にハマっているらしく、その疲れが重なったようです。
スクワットと肩こりの関係性
デスクワーク・編み物に共通する頭が前に落ちた姿勢。
これは肩こりを引き起こすだけでなく、背中の筋肉にも緊張を生みます。
それにより、お腹の筋肉は反対に引き伸ばされるせいで骨盤のバランスは崩れ、その結果として股関節の運動に支障をきたします。
そのため、スクワットをすると腰が張りやすかったり、股関節につまりを感じるといった現象が起こるわけです。
一見関係のないように思えるスクワットと肩こりですが、身体のつながりから考えるとこのような関係性があります。
実際にウォーミングアップでお客様の身体を状態を確認してみると、背中の緊張が強く股関節の動きに窮屈さを感じました。
スクワットによる肩こり解消のメカニズム
さて、ではどうやってスクワットで肩こりを解消するのかという話に入ります。
先ほど、肩こりによる筋肉のバランスの崩れが股関節の動きに悪影響を与えると説明をしました。
肩こりを解消するプロセスはその逆。
股関節の働きを元の状態に戻してあげれば、骨盤そして背中・お腹の筋肉のバランスが整い、肩こりも楽になるというメカニズムです。
肩こり解消を目的としたスクワットのポイント
今回のようなケースでは背中の緊張が緊張が強いことから、立ち姿勢の時点で骨盤が過度に前傾していることが特徴です。
そのままスクワットを行うと股関節よりも膝が優位に働いてしまう。
そこで立ち姿勢で骨盤を後傾させる(お尻を床に向ける)意識を入れたところから動き出します。
そうすることで骨盤の過度な前傾が抑えられ、股関節がしっかりと機能したスクワットができるのです。
まとめ
今回はトレーニングに慣れているお客様であったため、3kgのボールを身体の前で持ち腹筋にも刺激を入れた状態で行いました。
スクワットを繰り返すと、固まっていた背中の筋肉がピキピキと動きはじめる感覚があったようです。
6回3セット終えた頃には「肩がすごい楽になりました」と仰られていました。
スクワット=下半身を鍛える。
このイメージがまだまだ世間では強いですが、スクワットはあくまでも手段であり、目的に応じた使い方をすることで不調を解消することもできます。
今回はケースはまさにその一例です。